ダンサーの収入は低すぎる!?仕事の種類と働き方
ダンサーの仕事はどんなものがあるのでしょう。
ダンスに関する具体的な仕事の種類や働き方などをご紹介!
ダンサーの働き方は2つ
ダンサーの働き方は、事務所に所属するかフリーの2つがあります。
事務所(会社)や団体に所属
芸能人のように事務所に所属していたり、団体に所属するダンサーもいます。
マネジメントや仕事面で事務所がフォローしてくれるので、フリーよりは心強いでしょう。
ただ、事務所に所属したからといって必ず仕事がもらえるわけではなく、活動範囲が限定される面もあります。
もし仕事のオファーがなかったり、オーディションに落ち続けていると所属契約を打ち切られることもあるでしょう。
フリーで活動
事務所や団体に所属するよりも、独立してフリーで活動しているダンサーがほとんど。
いわゆる個人事業主です。
一から自分で仕事をとらないといけないので、コンテストやダンスバトルで結果を残したり、イベントに参加するなど、とにかく経験を積んで知名度を上げて仕事に繋げます。
ダンサーの仕事の種類と見つけ方
ダンスの仕事は大まかにダンサー(プレイヤー)と裏方(バックプレイヤー)に分かれます。
ダンサーは体を使いステージなどで踊る仕事ですが、裏方は映像・音響・イベント・経営などの仕事です。
ここではダンサーとしての仕事の見つけ方や特徴をまとめました!
ダンスのインストラクター
ダンスの主な収入源がインストラクターです。
ダンスを仕事にする上で最もハードルが低く、ダンス経験が1、2年と浅くてもコミュニケーション能力やサービス精神が高ければ働ける場所もあります。
インストラクターとして働く場所は、ダンススクール・フィットネススタジオ・自治体運営のスクールなど幅広いです。
1つのダンススクールで指導するというより、複数のダンススクールでクラスを持っていたり、いくつかの施設を借りていろんな場所で個人でダンススクールを開講するなどがあります。
インストラクターになるためには?
インストラクターは、求人を見つけて自分で応募するのがメインです。
派遣登録もありますが、indeedなどの求人サイトでダンスインストラクターと検索するとけっこう求人が出てきます。
また、自分で集客してレッスンを開講することもできます。
他にも知り合いの紹介、スタジオ側からのスカウト、代講枠でのレッスンを経て自分のクラスを持つなどがあります。
ダンス講師
ダンス講師とインストラクターは似ていますが、教員としての指導力が求められます。
(学校による)
働く場所は、専門学校・大学・芸能事務所(芸能スクール)があり、インストラクターよりもやや敷居が高めです。
ダンス講師になるためには?
ダンス講師は求人が少なく、紹介の方が多い印象です。
僕が通っていた専門学校の講師も紹介で働いていました。
たとえ求人がなくても、自分から売り込むこともできます。
テーマパークダンサー
テーマパークはディズニーランド・USJ・後楽園など、パレードやステージに出演するダンサーです。
(着ぐるみを着た場合も含みます)
人気なのでオーディションの倍率はかなり高め。
テーマパークは数カ月から1年契約なので、いわば契約社員です。
契約更新したい場合は再度オーディションを受けるのが一般的。
テーマパークダンサーになるためには?
オーディションがメインです。
専門学校などの推薦もありますが、オーディションは避けられません。
バックダンサー
正しくはバックアップダンサーといいます。
個人レベルからアーティスト系までありますが、アーティストの後ろで踊るバックダンサーも競争率が非常に高いです。
日本で最高峰のバックダンサーと言われるアーティストは、ドリームカムトゥルー・浜崎あゆみ・MISIA・安室奈美恵(引退していますが)でしょう。
バックダンサー
アーティストのバックダンサーなら、そのアーティストのダンサーをやっているリーダーが選出するなど、紹介や推薦が多いです。
ですが、今は発掘やプロモーションを兼ねて、オーディションが増えています。
また、地方公演ではその地方のダンサーがエキストラとして参加することがあります。
夜系のショーダンサー
飲食店で踊ったり接客をする仕事です。
ショーダンサーは、クラブ・バー・ショーパブといった夜のお店で踊ります。
ポールダンサーがクラブで踊っているようなイメージです。
水商売に分類されますが、かなりレベルは高く、バーレスク東京やギラギラガールなどのお店が有名です。
ショーダンサーになるためには?
求人に応募するか紹介です。
常に人手不足なので、求人は多いはず。
振付師
その名の通り、振り付けを行う仕事です。
アーティストの音楽、企業、CM、舞台、ミュージカル、ゆるキャラ、アニメなど、振り付けの仕事は多岐にわたります。
振付師になるためには?
求人というのはほとんどなく、紹介や推薦です。
最初は高い壁ですが、一度信用を得ると仕事が得やすくなります。
その他
その他の仕事として、アーティスト、役者などがあります。
正直、ダンサーというラインではないですが、ダンスを生かした仕事です。
ダンススキル以外のスキルが必要なので、ダンスとは違う努力やセンスが求められます。
紹介やスカウトもありますが、事務所などのオーディションを受ける必要があります。
ダンサーの仕事は人脈が大切
ダンスの仕事はオーディションが基本
インストラクターやバックダンサーなど、それぞれの契約に至る経緯はさまざまですが、ダンサーは実力主義の世界なので、オーディションで勝ち取る必要があります。
知名度や実績があれば多方面からスカウトされたり、仕事の依頼が舞い込みますが、基本的にオーディションは避けられません。
人伝で採用=コネも多い
最初のダンスの仕事紹介の部分でお伝えしたように、ダンスの仕事は、信頼できるダンサーと契約したり、オーディションの手間を省くために、人伝(コネ)で仕事が回ってくることが多いです。
紹介が一番楽で信用できますからね。
ダンサーの仕事は人との繋がりから生まれる仕事が多く、オーディションに合格できるスキルや人との繋がりが大事です。
ダンスを仕事にするなら、今は個人でyoutubeなどを使ってネット発信するのも有効な方法だと思います。
ネットをうまく活用すれば、しっかり集客したり、アピールできるのでオススメです。
ダンサーの収入は低い!?
ダンサーの収入目安
ダンサーの収入は、知名度や実力で大きく左右されますが、目安がこちらです。
インストラクターの収入目安
- 固定給だと1レッスン(90分)約3000円〜5000円
- 歩合制だと生徒一人につき約500円〜
(生徒の人数で変動する)
- 人気ダンサーだと1レッスン数万円
バックダンサーの収入目安
- 1コンサート約3万円〜
- リハーサル約1万円〜
テーマパークダンサー
- アルバイトとあまり大差がないか少し高い
(時給約1000円〜)
- 人気ダンサーだと1ステージ数万円
ほかにもダンスコンテストの賞金もありますが、コンテストが頻繁にあるわけでないですし、賞金自体が安いのでそれだけで生活するのは困難です。
掛け持ちが多い
ダンスの仕事の主な収入源はインストラクターです。
多くのレッスンを持っていれば、企業勤めと同じように定期的に安定収入が得られます。
テーマパークダンサーもある程度の収入は確保できますが、バックダンサーは一流になるまで収入が安定しません。
ダンスの仕事は、インストラクターだけ、バックダンサーだけと、1つの種類だけで生計を立てる人は少ないです。
ダンスを軸にDJをしたりファッションブランドを立ち上げたりと、マルチに活躍しているダンサーもいますが、現実的にダンス以外の仕事を掛け持ちしていることが多いです。
ダンスがメインというより、副業的にダンスで収入を得るパターンもよくあります。
収入よりも夢や実績
ダンスの仕事といえば誰もが憧れるのがテーマパークダンサーやバックダンサーです。
収入が低いように感じますが、これらの仕事はお金ではなく夢や実績と考えましょう。
その経験が次のステップや収入増加に繋がるので、お金以上の価値があります。
経験値(実績)はダンサーとしての強力な武器になるのです。
ダンスの収入は高いとは言えませんが、とても夢のある仕事です。
実力次第ではちゃんと稼ぐことができます。
さいごに
ダンスの仕事はさまざまです。
マルチに活躍できるようにスキルを身に付けると活躍の場が広がり、収入にもつながります。
スキルアップだけでなく、人との繋がりを大切にして仕事に生かしましょう。