ニューエラのキャップは、世界的な帽子メーカーとして知られています。
ニューエラキャップといえばシールが特徴的ですが、このシールを剥がさずにそのまま着用している人が目立ちます。
このシールを剥がさないことに関して、疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
僕は「このシール剥がさないの?」って聞かれたことが何度かあります。
ニューエラのシールは剥がすのか・剥がさないのか、どちらが正しいのでしょう。
実はニューエラのシールはオシャレの意味ではなく、ある理由から意図的に剥がしていない場合があります。
ここではニューエラキャップのシールの意味や剥がさない理由をご紹介!
ニューエラのシールの意味とは?
ニューエラのシールの意味やそもそもニューエラとはどんなものなのでしょうか。
ニューエラキャップ(NEW ERA)ってなに?
ニューエラキャップとは、ニューエラ社というアメリカの老舗帽子ブランドが製造している帽子を意味します。
ニューエラキャップの始まりは1920年で、当時はEクックキャップという社名でした。
当時は紳士用のカジュアルキャップが中心だったようです。
1922年にニューエラと社名を変更し、1930年代にアメリカの国民的娯楽である野球の帽子政策に参入しました。
1934年にはプロ用のベースボールキャップを手掛け、1940年にはメジャーリーグやマイナーリーグへの直売を始めています。
カラー展開を広げ、これまで革製だった汗止め部分に綿を使用したいr、サイズ調節を可能にするなどのアイデアで、業界のトップへと昇りつめました。
1974年にはメジャーリーグの24チームのうち20チームと契約しています。
そして観客も応援しているチームの選手と同じキャップを被るのが流行り、それ以降はアメリカのメジャーリーグ唯一の公式キャップを扱うメーカーとなりました。
今やニューエラ社は世界的な知名度を誇り、日本のプロ野球でも使われており、野球以外にアイスホッケーやバスケットボールなど、他のスポーツとも契約を広げている超大手の会社です。
ニューエラのシールの意味
ニューエラのシールには、キャップのブランドロゴ・型番・サイズが明記してあります。
一昔前は、レッドやブルーなどの色があったのですが、現在ではゴールドとシルバーのみ。
サイズが決まっているのはゴールドで、調整可能なのがシルバーという意味があります。
頻繁に見かけるのは、59FIFTY(ゴールドのシール)というニューエラで最もポピュラーな型番です。
59FIFTYは、個々にフィットするようにサイズが1㎝刻みで作られており、サイズ調整ができないタイプです。
サイズ調整ができるものは9TWENTYがあります。
最近では世界的にヒットしたニューエラのシールに便乗して、他のブランドでもシールが貼ってありますね。
ニューエラと似たキャップが多く、パッと見では判別できないことも。
それだけ流行っているということですね!
ニューエラのシールを剥がさない理由や意味
さて、本題のニューエラのシールをはがさない理由ですが、これは歴史的な意味や好みがあります。
新品を被っているという証明(自慢)
なぜ新品?と思った方もいるかと思いますが、これはヒップホップの歴史に通じることで、アメリカのブラックカルチャー(黒人文化)の影響です。
いくつか説がありますが、有名なのは新品や本物アピールです。
貧困家庭で育ってきた多くのブラック・アメリカンは、新品を買ったり本物のニューエラキャップを買うことができません。
そこで、シールを剥がさないことで新品・本物だと証明しているという説。
また、強さや成功を誇示するために「盗んで手に入れたもの(実際は購入している場合も含む)」「新品を購入できる=成功者の証」と周囲に見せつけるためにシールを剥がさないといった説もあります。
ちなみにニューエラキャップはシールをあえて付けたままにして新品アピールしますが、これはスニーカーも同様です。
靴を何足も変える余裕がなく、スニーカーを常にキレイに保つことで、新品に見せるという意味があります。
ダンサーの中にはこのような歴史的な意味や背景から、あえてシールを剥がさない場合があります。
※ヒップホップはブラックカルチャーと紹介されることもありますが、ヒスパニックなどの人種も関わっているため、厳密には黒人の文化ではありません
マイケルジョーダンの影響
世界中で知られるバスケットボール選手だった、マイケルジョーダンがキャップのシールを剥がさないで被っていたから。
一流選手の格好はカッコいいですし、誰だって真似したいと思いますよね。
それが正しいと受け取るのも自然かもしれません。
ニューエラのキャップは世界的に人気なので、各国のアーティストや芸能人も愛用者が多いです。
今、ニューエラは若者を中心に流行っていますが、アーティストや芸能人の影響もあるでしょう。
ニューエラのシールを剥がす・剥がさない正しいのはどっち?
ニューエラのシールの意味がわかったところで、今度はそのシールを剥がすのか、剥がさないのかという疑問が出てきます。
これは完全に個人の好みの問題なので、どちらが正しいということはありません。
剥がさない派と剥がす派の意見はこのようになっています。
シールを剥がさない派の意見
- ブラックカルチャーを大切にしたい
- オシャレだから
意味は諸説ありますが、基本的にニューエラのキャップはシールを剥がさないのが主流です。
歴史的な背景を知っている人は先述したようなブラックカルチャーに共感したり、リスペクトの意味を込めて剥がさない人が多い傾向です。
また、ニューエラのシールを剥がさない意味を知らない人も多く、「何となく好きだから」と剥がさないでいる人もいるでしょう。
シールを剥がす派の意見
- ダサいから
- シール跡が残るのが嫌だから
- 手入れの邪魔だから
剥がす派は合理的な意見ですね。
ニューエラのシールは商品のタグの取り忘れと同じ感覚で、シールが付いたままの状態をダサいと思う方がいて当たり前でしょう。
長期間シールを剥がさないでいるとシール跡が残りますし、シールが貼ってあるツバを曲げると剥がれます。
中には、ニューエラのシールを剥がしたり跡が残るのも嫌で、シールをツバの裏側に貼ってオシャレを楽しむ方もいます。
ニューエラのシールの意味や?がさない理由のまとめ
ニューエラキャップのシールは剥がしても剥がさなくても、どちらも間違っていません。
あなたの好きなように着用しましょう!