【動画付き】ヒップホップダンスの独学って何から?手順をやさしく解説
ヒップホップダンスを独学で始めるためには何が必要なのでしょう。
独学でダンスを始めたいと思っても、どんな練習を行えばいいのかわからないですよね。
やることは主に基礎・ステップ・振り付けがありますが、どんな手順で何から取り組めばいいいのか悩ましいところだと思います。
ここでは、初心者のあなたに向けて、独学でヒップホップダンスを始める方法や練習手順を一からわかりやすく動画付きで解説しています。
※動画が多いため、表示が遅くなる可能性があります。
ヒップホップダンスは独学でやっても大丈夫?
「ヒップホップダンスって独学で初心者が始めても大丈夫なの?」と不安になると思いますが、ぶっちゃけ、全然問題ありません。
僕は何の知識もないまま、dvdやVHS(ビデオ)を参考にヒップホップダンスを独学で始めました。
その後、ダンスの専門学校に通いましたが、悪いクセがついてしまっていたり、上達しないということはなかったですよ。
ヒップホップダンスを独学で始めた理由は、家の近くにダンススクールがなくて、通う勇気もなかったからですが、独学だと自分のペースで練習できるので、そこが良かったのかもしれません。
ただし、独学には注意点もある
ヒップホップダンスを独学でやる大きなデメリットは、教えてくれる人がいないことです。
指導者がいないと、自分のダンスの何が間違っているのか気付いたり、コツを掴むまでに少し時間がかるかもしれません。
すべてが手探り状態なので、やはり知識のある人から教わった方が迷わないし楽です。
ただ、ヒップホップダンスの練習に必要な見本さえあれば、無知でもそこまで心配しなくても大丈夫。
今の大御所ダンサーたちはほとんどが独学です。
昔は今よりもはるかに情報が少なく、ダンススクールもありません。
そんな環境でも、ダンスを学び、第一線で活躍し続けています。
今は、地方に住んでいてもネットで調べれば、ヒップホップダンスの情報がすぐに手に入ります。
昔とは違い、ダンス動画やダンスDVDが豊富にあり、誰でも独学でヒップホップダンスを始める環境が手に入る時代ですから、安心して取り組みましょう!
ヒップホップダンスは何から?独学でやる練習手順
- ストレッチや筋トレで体力作りをしておく
- 地道に基礎や基本を反復練習
- ステップや技の練習量を増やす
- いろんな振り付けに取り組んでレベルを上げていく
このようなイメージでヒップホップダンスを独学で体得します。
1〜4を一つずつ丁寧に取り組んで、徐々にできる動作を増やしていけば、ダンスレベルがあがっていきます。
独学でいろんなヒップホップダンスの振り付けをコピーできるようになれば一人前!
あとは自分で振り付けを作れるようになれば最高ですね。
基礎やステップを一通り身に付ければ、最終的には振り付けが中心の練習になると思います。
まずは基礎・基本から取り組みましょう!
1.ストレッチ・筋トレでダンスができる体力を作ろう
軽く見られがちなストレッチですが、ダンスの練習前後にちゃんとやらないと後に身体を痛めたり、ケガを引き起こします。
運動前は動的ストレッチ(ラジオ体操のように動きを取り入れたストレッチ)から始めて、運動後は静的ストレッチ(体を目いっぱい伸ばす一般的なストレッチ)を必ず取り入れましょう。
なぜこの順番なのか、詳細は「>新常識!ダンス前のNGストレッチと順番」で解説しています。
筋トレは必須ではないですが、ヒップホップダンスは体幹や下半身の筋力が重要で、下半身の筋力不足は上達に影響します。
これからダンスを始める初心者の中には運動不足の方も多いはず。
運動不足の状態でいきなりダンスをやると、まともに振り付けなんて踊れず、下手すると基礎練習だけでヘロヘロです。
ダンスをやっていれば体力がつくから大丈夫!と考えている方もいると思います。
確かにダンスをやっていれば体力も筋力も自然と身に付きますが、これは毎日練習していればの話です。
誰もが毎日練習できる環境とは限らないですよね。
ヒップホップダンスは見た目以上に体力を使うので、どんなに簡単な動きも最初は息が上がります。
まずは体力をつけたり筋トレをしておく方が体がよく動くし、しっかり練習ができますよ!
ヒップホップダンスの体力作りは、ガンガン走り込んだりハードな筋トレをする必要はありません。
自宅で柔軟ストレッチや体幹トレーニングをするとか、その程度で全然OK!
ダンスは体が資本なので、積極的に体力をつけておきましょう。
ストレッチの参考動画
全身をまんべんなくほぐすためのストレッチの解説動画です。
(60分と長く全てを取り入れなくても大丈夫です)
2.ヒップホップダンスの上達を左右する基礎練習は必須!
ヒップホップダンスの基礎は、大まかにアイソレーションとリズム取り(リズムトレーニング)の2つがあります。
- アイソレーション
- リズム取り
ボディコントロールで、首・胸・腰・肩など体の各パーツを思い通りに動かす
アップ・ダウン・前ノリ・後ろノリ・16ビートなどダンス独特のリズムの取り方を身に付ける
どちらもダンスの根本的な体の使い方やリズム感が身に付きます。
アイソレーションは体のストレッチ的な要素もあるので、本格的に体を動かすダンス練習に入る前に取り入れるといいですよ!
基本的なリズムの取り方はアップとダウンですが、前ノリ・後ろノリ・16ビートも基本なので、この5つを重点的に練習しましょう。
ヒップホップダンスの基礎的なリズムは、ステップや振り付けで覚えることもできますが、何も基礎を知らないで練習すると変な癖がつく可能性があります。
とくに基礎が身についていない状態で振り付けだけを練習すると危険です。
後から基礎を見直すよりも、ダンスを始めた一番最初の段階で確実に身に付けておくと苦労しません。
最初の段階で正しい基礎のやり方を理解しておきましょう。
また、ヒップホップダンスの基本ステップがリズムトレーニングにもなるので、基本ステップでアップ・ダウン・前ノリ・後ろノリ・16ビートなどのリズム取りを練習するのもいいでしょう。
ヒップホップダンスの動きや流れに慣れることもできるので、リズムの取り方を理解したらステップでも練習しましょう。
基礎はとにかく体で覚えるしかないので、毎回ダンス練習に必ず取り入れる意識を持ってくださいね!
基礎の参考動画
体の各部位(首・胸・腰・全身)を音に合わせて正確に動かせるようになれば完璧ですね!
まずは、首や胸などの各パーツを一つずつ練習することから始めます。
初心者の最初の壁であるアイソレーションのやり方はこちら
>動かないを克服!ダンスのアイソレーション<首と胸>を動画解説!
アップ・ダウン・前ノリ・後ろノリ・横ノリの4つで構成されている振り付け!
繋げているだけなので細かな動きが少なく、ステップとともに基本のリズム取りが身に付きます。
>やり方だけじゃない!アップダウンができない意外な原因とは?
16ビートは足のバネを活かして、小刻みに飛び跳ねるリズムです。
アップとダウンが基本ですが、16ビートもよく使うリズムです。
ヒップホップダンスはランニングマンのような16ビートのステップがあるので、身に付けましょう。
アイソレーション(首・胸・腰・肩)と基本のリズムを使ったリズムトレーニングの動画です。
アイソレーションと基本のリズム取りに慣れたら普段の練習に取り入れてみてください。。
3.ヒップホップダンスのステップや技で高度な技術を身に付けよう!
基礎練習に加えてステップや技練習も取り入れましょう。
ヒップホップダンスのステップは数十種類あるので、覚えるのは大変です。
まずは、代表的な基本ステップから取り組みましょう。
派手なステップは憧れますが、基本ステップはリズムが取りやすく、リズムトレーニングにもなるので、ダンスの基礎もステップで身に付きます。
ダンスの基礎も基本ステップも正しい形を覚えることが重要ですが、正しい形を覚えるためにあえて間違った形で練習するのも有効です。
自分の中で正しい形と間違った形で踊った時の違和感を知ることで、その違いが理解でき、正確に修正できるようになります。
ジャンルが違うのですが、ヒップホップダンスでよく使われる技として、ムーンウォーク・ウェーブ・タットがあります。
ダンスの基本的な技ですが、バリエーションが豊富で振り付けでもよく使われるので、このようなヒップホップ以外の不思議系の技も余裕がある時に練習しておきましょう!
基本ステップの参考動画
難易度が高く見えますが、12のヒップホップダンスの基本ステップを組み合わせただけです。
(1クラブ2チャールストン3ロジャーラビット4トゥループ5ファンキーチキン6パーティマシーン:ポップコーン7スライド・バートシンプソン8シャムロック9キャベジパッチ・ロックザボート・パドブレ10スティーブマーティン11ランニングマン12ハッピーフィート)
全て基本ステップなので、ステップ技術やダンスの基本的なリズム取りも身に付きます。
時間がかかると思いますが、まずは一つずつのステップを理解してから取り組んでくださいね。
これくらいしつかり動けるようになれば脱初心者!
初心者が最初に覚えるべき超基本ステップの解説はこちら
>知らないとヤバイ!ヒップホップダンスの基本ステップと技
4.振り付け練習でどんどんスキルアップ!
ここまでお伝えした内容「基礎→ステップ・技」はヒップホップダンスに必要ないわばパーツのようなものです。
パーツ単体で体得してもダンスにはならないので、これらのスキルをダンスとして生かすために、振り付け練習も取り入れましょう。
基礎やステップを単体で練習してマスターしても、実際に曲に合わせて踊る振り付けとなった場合は感覚が全く違います。
曲に動きを乗せることに慣れましょう!
振り付け練習でのポイントは、あなたが今練習している内容(レベルに合った)の振り付けに取り組むことです。
たとえば、クラブやランニングマンの練習をしているのに、そのステップがない振り付けをしても意味ないですよね。
初級・中級の振り付けの参考動画
基本ステップ中心のヒップホップダンスの初級的な振り付けです。
ちなみに曲名はkarl wolf:desensitizeです。
(動画の概要欄に曲紹介がなかったので)
重めの動きで、大きく動き深くリズムを取るようなスタイルです。
THEヒップホップという感じの振り付けですね。
複雑な動きやリズムが増えますが、振り付け自体はそこまで難しくないです。
これくらい動けるようになると上級者ですね!
ヒップホップダンスの基礎・基本がある程度身に付けば、ステップや技のバリエーションを増やして、いろんな振り付けにチェレンジしていきましょう!
あなたが好きなアーティストの振り付けもかなり踊りやすくなっているはずです。
「踊ってみた」のようなコピーダンスをするのもいいですね。
(youyubeは再生速度の調節ができるので、スロー再生で練習ができます)
効率的にヒップホップダンスを独学で練習するなら?
ここまでヒップホップダンスを独学でやる練習内容や手順をご紹介しました。
今はネットで探せばダンス動画や情報がたくさんあるので、それを参考にすれば独学でも上手くなれます。
でも、ぶっちゃけそれぞれの見本(1〜4)を自分で探さないといけないのでかなり面倒です。
ヒップホップダンスの見本になりそうな参考動画をoyutubeからいくつか紹介しましたが、ヒップホップダンスの入門的な本当の意味での初心者向けの解説動画はかなり少なかったです。
それに加えて、ダンス知識の乏しい初心者が自分のレベルに合った見本(ダンスDVDやダンス動画)を探すのは容易ではありません。
全ての見本(ダンス動画・ダンスDVD)が初心者向けの内容とは限らないので、見本選びは思いのほか難易度が高いのです。
実際に僕がヒップホップダンスを独学で始めた当初、種類は少なかったですがダンスDVDやVHS(ビデオ)を買って練習していましたが、内容がダンス未経験+独学向けではなかったんですよね。
技のバリエーションは増えても、基礎や基本を一から学べるものは皆無でした。
ですが、今はダンスDVDも進化しており、ストレッチや基礎、基本ステップ・応用、入門・初級などの振り付けまで、一連の解説が一つのパッケージになった、まさに初心者が独学で始めるためのダンスDVDがあります。
最短上達を目指した内容で、解説もかなり丁寧です。
練習手順を間違えないので、迷わずに初心者が独学でダンス練習するならオススメですよ!
一人でヒップホップダンスを独学で始める注意点
最低限の知識を入れておく
ジャンルを問わずダンスを始めるなら、どんなスタイルがあるのか、基礎や基本ステップといった、最低限の知識くらいは持っていた方がいいです。
正直、ダンスについて何も知らない状態でも、たとえば、youtubeでヒップホップダンスを検索して、気になったダンス動画を覚えて踊る練習はできます。
でも、全く知識がないと、これは極端ですが、ヒップホップダンスをやりたいのにブレイクダンスやハウスダンスのステップの練習をしている、なんてこともあり得ます。
知識ばかりを詰め込んで頭でっかちになるのはよくないですが、ヒップホップダンスは時代によって流行りがあります。
とくに独学だと新しい情報に疎くなりやすいので、ヒップホップを知ろうとする意識は大切だと思います。
練習は必ず鏡をみながら!
一人での練習は誰もあなたのダンスをチェックする人がいません。
間違ったフォームで練習しないために、自分のダンスチェックに鏡を使いましょう。
なるべく全身鏡がいいのですが、ダンススクールのような巨大鏡がなくても大丈夫です。
それくらいの鏡があればかなり嬉しいですけどね。(笑)
自宅なら洗面台にある鏡や上半身しか写らない鏡でも練習に使えます。
鏡がなくても、いろいろと工夫することができますよ。
また、自分のダンスを細かくチェックするために、動画撮影してチェックするクセをつけましょう!
常に見本を手元に!
ダンスを独学で始める時は教えてくれる人が誰もいないので、練習するためには見本が必須!
ダンス練習は、手元に見本がないとやり方を間違えて覚えてしまったり、知らぬ間に変なクセがついてしまうことが多々あります。
一人で黙々と練習することも悪くないですが、常に見本を見ながら練習していれば、自分の間違いに早く気付いて修正することができます。
ダンスはマネから始まるので、見本通りに動いてきっちりコピーするために、参考動画などを手元に置きながら練習してくださいね。
さいごに
独学ってハードルが高いように見られがちですが、実は一番ダンスを始めるのに手っ取り早くて簡単です。
ダンスの見本(DVDや動画)さえあれば、初心者でも迷わずに自宅でダンス練習ができますからね。
とにかく見本を用意してトライしてみましょう!
振り付けの解説動画は少ないですが、振り付けの参考になるダンス動画はyoutubeで探せばたくさんあるので、難しい振り付けにどんどんチャレンジしてください!
基礎をマスターしてできる技やステップが増えてくると、振り覚えがうまくなり体も動くので、いろんな振り付けの動きに対応できるようになります。
ある程度踊れるようになったら、振り付けの創作をしてみましょう。
既存の振り付けも楽しいですが、自分で振り付けが作れるようになれば立派なダンサーです!
より一層ダンスが面白くなりますよ!