ヒップホップダンスを独学で始めるためにはどんな手順で何が必要なのでしょう。
独学でダンスを始めたいと思っても、どんな練習を行えばいいのかわからないですよね。
やることは主に基礎・ステップ・振り付けがありますが、どんな手順で何から取り組めばいいいのか悩ましいところだと思います。
ここでは初心者のあなたに向けて、独学でヒップホップダンスを始める方法や練習手順を一からわかりやすく動画付きで解説しています。
※なるべくシンプルな動画を選んでいますが動画が多いため表示が遅くなる可能性があります。
ヒップホップダンスは何から?独学でやる練習手順
- ストレッチや筋トレで体力作り
- 地道に基礎や基本を反復練習
- ステップや技の練習量を増やす
- いろんな振り付けに取り組んでレベルを上げていく
- 振り付けを作ってみる
大まかにこのような手順でヒップホップダンスを独学で始めます。
1~4の手順を一つずつ丁寧に取り組んで、徐々にできる動作を増やしていけば、ダンスレベルがあがっていきます。
独学でいろんなヒップホップダンスの振り付けをコピーできるようになれば一人前!
あとは5にある自分で振り付けを作れるようになれば最高ですね。
基礎やステップを一通り身に付ければ、最終的には振り付けが中心の練習になると思います。
ヒップホップダンスを独学で始めるなら、まずは基礎・基本から取り組みましょう!
また、ヒップホップダンスはガールズヒップホップやアーティストのようなダンス(LAスタイルなど)といった様々なスタイルがあります。
ここではヒップホップダンスの王道っぽい振り付けやステップの基本を紹介していますが、踊りたいスタイルがあればその振り付けや動きの練習をしてくださいね。。
1.ストレッチ・筋トレでダンスができる体力を作ろう
ストレッチや筋トレは基礎体力がない人もいるため、ダンスを独学で始める手順として1つ目に設定しました。
軽く見られがちなストレッチですが、ダンスの練習前後にちゃんとやらないと後に身体を痛めたりケガを引き起こします。
ダンス前のストレッチの順番には気を付けてくださいね。
筋トレは必須ではないですが、ヒップホップダンスは体幹や下半身の筋力が重要で、下半身の筋力不足は上達に影響します。
これからダンスを始める初心者の中には運動不足の方も多いはず。
運動不足の状態でいきなりダンスをやると、まともに振り付けなんて踊れず、下手すると基礎練習だけでヘロヘロです。
「ダンスをやっていれば体力がつくから大丈夫!」と考えている方もいると思います。
確かにダンスをやっていれば体力も筋力も自然と身に付きますが、これは毎日練習していればの話です。
誰もが毎日練習できる環境とは限らないですよね。
ヒップホップダンスは見た目以上に体力を使うので、どんなに簡単な動きも最初は息が上がります。
まずは体力をつけたり筋トレをしておく方が体がよく動くし、しっかり練習ができますよ!
ヒップホップダンスの体力作りは、ガンガン走り込んだりハードな筋トレをする必要はありません。
自宅で柔軟ストレッチや体幹トレーニングをするとか、その程度で全然OK!
ダンスは体が資本なので、積極的に体力をつけておきましょう。
ダンス前後のストレッチの参考動画
全身をまんべんなくほぐすためのストレッチの解説動画です。
(60分と長く全てを取り入れなくても大丈夫です)
2.ヒップホップダンスの上達を左右する基礎練習は必須!
2つめの手順は、独学でおろそかになりがちなダンスの基礎を練習することです。
ヒップホップダンスの基礎は、カウントの数え方、アイソレーション、リズム取り(リズムトレーニング)があります。
- ダンスのカウントの数え方
曲によるが8カウントを一区切りとして数える - アイソレーション
ボディコントロールで、首・胸・腰・肩など体の各パーツを思い通りに動かす - リズム取り
アップ・ダウン・前ノリ・後ろノリ・16ビートなどダンス独特のリズムの取り方を身に付ける
ヒップホップダンスの基礎や基本というと、アイソレーションとリズム取りの2つを指すことが多いです。
どちらもダンスの根本的な体の使い方やリズム感が身に付きますが、カウントの数え方も覚えておくといいでしょう。
ヒップホップダンスの基礎的なリズムは、ステップや振り付けで覚えることもできますが、何も基礎を知らないで練習すると変な癖がつく可能性があります。
とくに基礎が身についていない状態で振り付けだけを練習すると修正が難しくなる場合もあります。
後から基礎を見直すよりも、ダンスを始めた一番最初の段階で確実に身に付けておくと苦労しません。
最初の段階で正しい基礎のやり方を理解しておきましょう。
基礎はとにかく体で覚えるしかないので、ダンスを独学で始めるなら毎回ダンス練習に必ず取り入れる意識を持ってくださいね!
アイソレーション
アイソレーションは体のストレッチ的な要素もあるので、本格的に体を動かすダンス練習に入る前に取り入れてもいいです。
その場でアイソレーション
最初はその場でアイソレーションを行い、首や胸などの各パーツを一つずつ練習することから始めます。
動画は首を前後左右に平行移動させるものですが、首を前後左右に倒すものもあったり、胸のアイソレーションも巻き上げるようなやり方もあります。
色んなパターンでできるように練習します。
とくに首や腰はじっくりゆっくり行ってください。
足踏みでアイソレーション
ダンスはいろんな部位を同時に動かすので、上半身と下半身を連動させる練習も有効です。
足踏みをするという動作を加えて、その場でアイソレーションをすることから始めましょう。
動画は初心者さんにとって動きが速すぎるので、遅めの曲調で練習してくださいね。
ダウンのリズムを付けてアイソレーション
アイソレーションができるだけ、リズムが取れるだけではダンスとは言えません。
音に合わせて体を動かすことに慣れましょう。
その場で体の各部位(首・胸・腰・全身)を音に合わせて正確に動かせるようになれば、リズムや動作を付けて練習しましょう。
アップやダウンのリズムをつけたり、リズム+足踏みをしながらアイソレーションをしてもいいでしょう。
僕がレッスンでやっていたのは、アップとダウンのリズムで足踏みしながらのアイソレーションです。
まずは肩幅に足を広げてその場でアップ・ダウンのリズムをと取りながらアイソレーションをするのがやりやすいです。
リズムを取りながらアイソレーションをするので難しくなりますが、ダウンのリズムは初心者でも取りやすいのでダウンのリズムから始めてみてください♪
リズムトレーニング
基本的なリズムの取り方はアップとダウンですが、前ノリ・後ろノリ・16ビートも基本なので、この5つを重点的に練習しましょう。
ヒップホップダンスの動きや流れに慣れることもできるので、リズムの取り方を理解したらステップでも練習しましょう。
基本の5つのリズム取り
アップ・ダウン・前ノリ・後ろノリ・横ノリの4つで構成されている振り付け!
繋げているだけなので細かな動きが少なく、ステップとともに基本のリズム取りが身に付きます。
16ビートのリズム取り
16ビートは足のバネを活かして、小刻みに飛び跳ねるリズムです。
アップとダウンが基本ですが、16ビートもよく使うリズムです。
ヒップホップダンスはランニングマンのような16ビートのステップがあるので、身に付けましょう。
アイソレーションとリズムトレーニング
首・胸・腰・肩のアイソレーションと、アップとダウンのリズムが学べます。
アイソレーションもストレッチもそうですが、ゆっくり行ってください。
いきなり思い切りやると痛めます。
3.ヒップホップダンスのステップや技で高度な技術を身に付けよう!
基礎練習に加えてステップや技練習も取り入れましょう。
ヒップホップダンスのステップは何十種類もあるので、覚えるのは大変です。
まずは、代表的な基本ステップから取り組みましょう。
派手なステップは憧れますが、基本ステップはリズムが取りやすく、リズムトレーニングにもなるので、ダンスの基礎もステップで身に付きます。
初心者さん向けの基本ステップ
ヒップホップダンスの基本ステップがリズムトレーニングにもなります。
たとえばランニングマンやロジャーラビットは16ビート、ロジャーラビットは8ビートにも対応しています。
基本ステップでアップ・ダウン・前ノリ・後ろノリ・16ビートなどのリズム取りを練習するのもいいでしょう。
10の基本ステップ
クラブ・ランニングマン・ニュージャックスイング・キックオホ・パーティーマシン・ロジャーラビット・チャールストン・ブルックリン・スティーブマーティン・レゲエステップ
上記の動画は解説はないのですが、ステップの名前と動作がよくわかります。
youtubeなどで解説動画を検索する場合は、ステップの名前を入れてください。
また、ステップには応用やコンビネーション(定番の組み合わせや動きをつけた動作)もあります。
例えばランニングマンなら、チャールストン・ポップコーン・ホーシング、ブルックリンならロジャーラビットといったステップのコンビネーションがあります。
コンビネーションや応用は個別で練習というより、振り付けに含まれている場合があるので振り付けで自然と学べます。
ステップの解説動画に応用も含まれてたりするので、ベーシックの動きに慣れたら応用なども練習してくださいね。
4.振り付け練習でどんどんスキルアップ!
ここまでお伝えした内容「基礎→ステップ・技」はヒップホップダンスに必要ないわばパーツのようなものです。
パーツ単体で体得してもダンスにはならないので、これらのスキルをダンスとして生かすために、振り付け練習も取り入れましょう。
基礎やステップを単体で練習してマスターしても、実際に曲に合わせて踊る振り付けとなった場合は感覚が全く違います。
振り付け練習でのポイントは、あなたが今練習している内容(レベルに合った)の振り付けに取り組むことです。
基本ステップ・応用・コンビネーションの振り付け
基本ステップの振り付け
1.ビズマーキー ポップコーン キックステップ
2.チャールストン ターン クラブ
3.グッチ(リーボック) ブルックリン ロジャーラビット
4.ランニングマン ボックス スライド
5.シャムロック スネーク スティーブマーティン
3つの基本ステップを入れた8×2の振り付けが5種類一気に練習できます♪
基本ステップ12
12のヒップホップダンスの基本ステップを組み合わせただけですが、ダンスのいい練習になります。
(1クラブ2チャールストン3ロジャーラビット4トゥループ5ファンキーチキン6パーティマシーン:ポップコーン・7スライド・バートシンプソン8シャムロック9キャベジパッチ・ロックザボート・パドブレ10スティーブマーティン11ランニングマン12ハッピーフィート)
初心者向け簡単な振り付け
基礎の振り付け
ボックスステップやブルックリンといった基本ステップを加えた、超入門向けの簡単な振り付けです。
最初はこういった基本動作が多い振り付けを練習しましょう。
初級・中級ヒップホップダンスの王道
重めの動きで、大きく動き深くリズムを取るようなスタイルです。
THEヒップホップという感じの振り付けですね。
基本ができていれば、こういった振り付けの動きにもついていけます。
一つずつのステップができていれば、案外スムーズに踊れる振り付けです。
5.ヒップホップダンスの振り付けを作ってみる
独学でこの段階までくれば、初心者さんの中でもかなり上達しているはずです。
というかすでに脱初心者レベルですね。
どこまでを初心者さんというのかによりますが、ここで挙げたような振り付けを普通に踊れるならかなり立派です。
独学でダンスを始めてある程度の多様な振り付けが踊れるようになる頃には、ダンス歴に関係なくもう初心者さんではないでしょう。
基礎や簡単な振り付けなどに慣れたら、あとは自分で振り付けを作ってみましょう。
最初は真似から始めて、踊りやすい動きに変えたり、少しずつアレンジすることから始めると振り付けを作りやすくなりますよ!
一人でヒップホップダンスを独学で始める注意点
ヒップホップダンスは一人でも独学で始めることができます。
独学で始める上で3つのことに注意しましょう。
最低限の知識を入れておく
ジャンルを問わずダンスを始めるなら、どんなスタイルがあるのか、基礎や基本ステップといった、最低限の知識くらいは持っていた方がいいです。
正直、ダンスについて何も知らない状態でも、たとえば、youtubeでヒップホップダンスを検索して、気になったダンス動画を覚えて踊る練習はできます。
でも、全く知識がないと、これは極端ですが、ヒップホップダンスをやりたいのにブレイクダンスやハウスダンスのステップの練習をしている、なんてこともあり得ます。
知識ばかりを詰め込んで頭でっかちになるのはよくないですが、ヒップホップダンスは時代によって流行りがあります。
とくに独学だと新しい情報に疎くなりやすいので、ヒップホップを知ろうとする意識は大切だと思います。
練習は必ず鏡をみながら!
一人での練習は誰もあなたのダンスをチェックする人がいません。
間違ったフォームで練習しないために、自分のダンスチェックに鏡を使いましょう。
なるべく全身鏡がいいのですが、ダンススクールのような巨大鏡がなくても大丈夫です。
それくらいの鏡があればかなり嬉しいですけどね。(笑)
自宅なら洗面台にある鏡や上半身しか写らない鏡でも練習に使えます。
鏡がなくても、いろいろと工夫することができますよ。
また、自分のダンスを細かくチェックするために、動画撮影してチェックするクセをつけましょう!
常に見本を手元に!
ダンスを独学で始める時は教えてくれる人が誰もいないので、練習するためには見本が必須!
youtubeでもDVDでも何でもいいので用意しましょう。
ダンス練習は、手元に見本がないとやり方を間違えて覚えてしまったり、知らぬ間に変なクセがついてしまうことが多々あります。
一人で黙々と練習することも悪くないですが、常に見本を見ながら練習していれば、自分の間違いに早く気付いて修正することができます。
ダンスはマネから始まるので、見本通りに動いてきっちりコピーするために、参考動画などを手元に置きながら練習してくださいね。
ヒップホップダンスを独学で始める手順のまとめ
独学ってハードルが高いように見られがちですが、実は一番ダンスを始めるのに手っ取り早くて簡単です。
ダンスの見本(DVDや動画)さえあれば、初心者でも迷わずに自宅でダンス練習ができますからね。
とにかく見本を用意してトライしてみましょう!
振り付けの解説動画は少ないですが、振り付けの参考になるダンス動画はyoutubeで探せばたくさんあるので、難しい振り付けにどんどんチャレンジしてください!
基礎をマスターしてできる技やステップが増えてくると、振り覚えがうまくなり体も動くので、いろんな振り付けの動きに対応できるようになります。
ある程度踊れるようになったら、振り付けの創作をしてみましょう。
既存の振り付けも楽しいですが、自分で振り付けが作れるようになれば立派なダンサーです。
より一層ダンスが面白くなりますよ!ですが、自分で振り付けが作れるようになれば立派なダンサーです!