ダンスの早取りの直し方

あなたはどのタイプ?ダンスが早取りになる原因と直し方

ダンスの早取り

ダンスの早取りは悪いクセの定番です。

 

誰もが経験したことがあるといっても過言ではないでしょう。
もしかしたら、自分のダンスが早取りに気付いていない人もいるかもしれません。

 

初心者だけでなく、ダンス経験が長くても早取りになったり、クセがついてしまっていたり。

 

僕も軽く早取り傾向だったんですよね。

 

ここでは、比較的、多く見られるダンスの早取りの直し方や原因、遅取りとの違いについてご紹介します!

早取りとは?遅取りとの違いって?

早取りとは?

早り取りとは音(曲のリズム)よりも早くリズムを取って動いてしまうことです。

 

たとえば、曲の中に「ドン」という音があれば、「ドン」のタイミングで動かないといけないのに、それよりもワンテンポ早いタイミングで動いてしまう。

 

わざと早取りする場合は別ですが、悪影響があるので、ダンスの悪い意味で使われます。

 

遅取りとは?

遅取りとは音よりも遅くリズムを取ることです。

 

「ドン」と音が鳴ってから、わざと遅らせてリズムを取ります。

 

カウントに合わせるのではなく、カウントの最後を取るので、音と合っていないように見えますが、しっかり音を聴いていないとできないので、ちょっと難しい技術でもあります。

 

早取りがなぜダメなのか?厄介な3つの理由

1.まず、自分で気付かない、、

早取りは誰かに言われて初めて気づいたり、自分の映像を客観視した時にようやく気付くことが多いです。

 

自分のダンスが早取りだと気付かないことがほとんどなので、ダンス歴が長い人ほど、がっつりクセがついてしまっていて直すのに苦労します。

 

ダンスは上手いのに早取りになっている人って何気にいるんですよね。

 

2.コンテストやバトルで勝てない

早取りだとチームの動きが揃わなかったり、ダンスバトルでいくら凄い技ができても評価されません。

 

むしろ、音楽に合わず、リズムを無視した躍りは減点されます。

 

ダンスコンテストやバトルで大幅な減点対象になり、評価に悪影響が出てしまい、ダンサーとして致命的になるのです。

 

3.音楽を表現できない

リズムのズレは、音楽をしっかり表現できなかったり、音と合わないので、踊れていない状態になってしまいます。

 

また、表面的なダンスになります。

 

音が早取りになる大まかな原因はこれ!

音が早取りになる原因はいくつかあります。
あなたはどのタイプなのか、チェックしてくださいね!

 

1.慣れによるもの

毎回、同じ曲と振り付けで練習していたり、同じネタでいろんなイベントに出続けるのもそうですが、当然、ダンスや使っている曲や振り付けに慣れてきますよね。

 

曲とダンスの慣れによりダンスに余裕が出てくることで、音取りが疎かになり、回を重ねるたびに早取りになることがあります。

 

何回も同じ曲と振り付けで踊っていると、どのタイミングでどんな音が出て、どう動くのかをよくわかっているため、いつの間にか曲の音ではなく自分のタイミングで先走って動いてしまいます。

 

慣れのリスクは鏡練習でもあります。
>ダンス練習に鏡は必要なし!?慣れが招く重大リスク

 

2.振り付けに必死になる

初心者でよく見るのは、振り付けに意識がもっていかれて、音楽を無視してしまっていること。

 

ダンスに慣れていないと、振り付けに必死になってしまうので、しっかり曲(音)を聴けず、リズムがズレていきます。

 

先程の「慣れ」とは対照的で、余裕がない状態ですね。

 

>これで克服!ダンスの振り付けを早く覚える5つのコツ

 

3.ボーカル重視になってしまう

これは僕の場合がそうですが、歌(ボーカル)を聴きすぎることで早取りになってしまうことがありました。

 

とくに、好きな曲だとそうですが、無意識にラップやボーカルだけに集中してしまい、音(リズム)が入ってこなくて、テンポが次第にズレていく傾向でした。

 

なので、同じネタで複数のショーケースで踊るときも、曲を知っているがゆえにあまり曲を聴かなくなってしまい、練習を重ねる度に早取りグセが出てしまうこともしばしば。(^_^;)

 

結構、音を聴かずに歌詞だけを聴いてしまうパターンは多いと思います。

 

早取りのクセを直す5つの改善方法

1.落ち着こう!

好きな曲だとモチベーションがアップしますが、テンションが上がりすぎて早取りになることがあります。

 

まずは落ち着いて、冷静になってくださいね!

 

2.ゆったりした曲を使おう!

早めの曲だとテンションが上がりますが、早取りを改善するために、ダンス練習でテンポが遅い曲を使いましょう。

 

リズムトレーニングもそうですが、今、練習している曲よりもゆったりしたテンポの曲を使うと、落ち着くし、しっかり音に集中できて、一定のリズムをキープできるようになります。

 

リズムトレーニングや基礎練習にオススメの曲はこちら
>ダンスのアイソレーションに使える曲「15選」

 

3.リズムトレーニングをしよう!

音に合わせてジャストタイミングでしっかりリズムを取れるようになるためには、リズムトレーニング(基礎)は欠かせません。

 

その場でアップやダウンをしたり、簡単なステップを取り入れたリズムトレーニングでリズム取りの基礎を見直しましょう。

 

このとき、ダンスDVDやダンス動画など、見本の動きを見ながら鏡を使って練習してくださいね!

 

リズムトレーニングだけでなく、この機会にダンスのほかの基礎も見直してみましょう!
>忘れてはならない!ダンスで重要な5つの基礎

 

4.歌ではなく音をしっかり聴こう!

リズム取りは、音重視かボーカル重視か、どっちかが悪いわけではないのですが、ボーカル重視だと曲のリズムを見失うことがあります。

 

少なくともダンスをやるなら、ボーカルだけに集中せず、リズムの目安となるドラムの音も合わせて聴くようにしましょう。

 

曲のテンポの目安であるドラムの音を意識するとテンポもズレませんよ!

 

リズムの取り方や曲についてはこちらでも紹介しています。
>動画でわかる!ダンスのリズム感の鍛え方

 

5.遅い取り気味に練習しよう!

早取りは遅取りを意識するといいよ!と言われます。

 

基本的には、ジャストタイミングでリズムを取る練習ができるリズムトレーニングがオススメですが、遅取りも有効です。

 

早取りは、次に来るであろう音(ビート)をこれまでの曲の流れから推測して、早とちりして動いてしまうので、しっかり音を聴く意識をつけましょう。

 

たとえば、「ドン」や「バン」など、音を聞いてから素早く動く意識をすると、最初は遅取りのようになりますが、音を聴いて動く思考のクセがつくので早取り改善に効果的ですよ!

 

焦らずゆっくりクセを直そう!

一度、クセがついてしまうと、直すのに時間がかかりますが、少し意識するだけでちゃんと改善していきます。

 

早取りを直すために、僕はとにかく「音(ドラム)に集中すること」を意識しました。

 

「ついつい音よりもボーカルだけを聴きがち」になるのが自分のクセだったので、これだけでもだいぶ改善されましたよ!

 

あと、ゆったりしたテンポの曲でリズムトレーニングや振り付けを踊ってリズムキープできているか動画を取って常にチェックしていました。

 

地道な作業ですが、確実に改善していくので、焦らずじっくり取り組んでくださいね!

 

さいごに

ダンスの早取りはデメリットになります。

 

とくにプロを目指すならしっかり直しましょう!

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