ダンスの早取りは誰もが経験したことがあるといっても過言ではないでしょう。
もしかしたら、自分のダンスが早取りに気付いていない人もいるかもしれません。
初心者さんだけでなく、ダンス経験が長くても早取りになったり、クセがついてしまっていたり。
僕も軽く早取り傾向だったんですよね。
中には遅取りの方もいるかもしれません。
ここでは、多く見られるダンスの早取りの直し方や原因、遅取りとの違いについてご紹介します。
ダンスは早取りも遅取りもダメ?
ダンスの早取りや遅取りがダメな一番の理由は、ダンスが変に見えるからです。
そして、コンテストやバトルなどで勝てないということにも繋がります。
チームで踊る場合は自分だけリズムがずれてしまい見栄えが悪くなったり、音楽に合わないリズムを無視した躍りは減点されます。
早取りや遅取りはダンスコンテストやバトルで大幅な減点対象になり、評価に悪影響が出てしまい、下手するとダンサーとして致命的になるのです。
厄介なことに早取りも遅取りも自分では気づきにくいので、そのまま癖になっている方がいます。
中でも早取りになることが多く、遅取りは稀です。
遅取りの場合、好意的に評価するダンサーもいます。
これはしっかり曲が聞けている証拠でもあるからです。
しかし、あなたがダンスの早取りも遅取りも癖になっているなら、しっかり直してくださいね。
ダンスの早取りとは?遅取りとの違い
ダンスの早取りと遅取りの違いは、その名の通り、早くリズムをとるか、遅くリズムをとるかです。
ダンスの早取りとは?
ダンスの早取りとは音(曲のリズム)よりも早くリズムを取って動いてしまうことです。
たとえば、曲の中に「ドン」という音があれば、「ドン」のタイミングで動かないといけないのに、それよりもワンテンポ早いタイミングで動いてしまいます。
ダンスでわざと早取りする場合は別ですが、悪影響があるのでダンスの悪い意味で使われます。
ダンスの遅取りとは?
ダンスの遅取りとは音よりも遅くリズムを取ることです。
「ドン」と音が鳴ってから、わざと遅らせてリズムを取ります。
「ド」と「ン」の間でリズムをとる感じです。
カウントに合わせるのではなく、カウントの間や最後を取るので、音と合っていないように見えますが、しっかり音を聴いていないとできないのでちょっと難しい技術でもあります。
ダンスでリズムが早取りになる原因
ダンスで音の取り方が早取りになる原因はいくつかあります。
あなたはどのタイプの早取りなのか、チェックしてくださいね!
1.慣れによるもの
毎回、同じ曲と振り付けでダンスを練習していたり、同じネタでいろんなイベントに出続けると、そのダンスや使っている曲や振り付けに慣れてきます。
曲とダンスの慣れによりダンスに余裕が出てくることで、音取りが疎かになって回を重ねるたびに早取りになることがあります。
何回も同じ曲と振り付けで踊っていると、どのタイミングでどんな音が出て、どう動くのかをよくわかります。
無意識にいつの間にか曲の音ではなく、自分のタイミングで先走って動いてしまいます。
慣れのリスクは鏡練習でもあります。
ダンス練習に鏡は必要なし!?慣れが招く重大リスク
2.振り付けに必死になる
ダンスの初心者さんでよく見るのは、振り付けに意識がもっていかれて、音楽を無視してしまっていること。
ダンスに慣れていないと振り付けに必死になってしまうので、しっかり曲(音)を聴けずリズムがズレていきます。
1つ目の早取りの原因にある「慣れ」とは対照的で、余裕がない状態です。
3.ボーカル重視になってしまう
歌(ボーカル)を聴きすぎることで、早取りになってしまうことがあります。
これは僕の場合がそうでした。
とくに、自分が好きな曲だと無意識にラップやボーカルだけに集中してしまい、音(リズム)が入ってこなくて、テンポが次第にズレていく傾向でした。
なので、同じネタで複数のショーケースで踊るときも、曲を知っているがゆえにあまり曲を聴かなくなってしまい、練習を重ねる度に早取りグセが出てしまうこともしばしば。(^_^;)
音を聴かずに歌詞だけを聴いてしまうパターンは多いと思います。
初心者さんは、聞き馴染みのあるJ-POPやK-POPなんかは注意です。
ダンスの早取りや遅い取りを直す方法
僕も実践した、ダンスの早取りを直す方法は5つあります。
遅取りの克服にも使えますよ♪
1.落ち着こう!
好きな曲だとモチベーションがアップしますが、テンションが上がりすぎてダンスが早取りになることがあります。
まずは落ち着いて、冷静になってくださいね!
2.ゆったりした曲を使おう!
早めの曲だとテンションが上がりますが、早取りを改善するためにダンス練習でテンポが遅い曲を使いましょう。
リズムトレーニングもそうですが、今、練習している曲よりもゆったりしたテンポの曲を使うと、落ち着いてしっかり音に集中でき、一定のリズムをキープできるようになります。
ダンスを始めたばかりの人や1年未満の人なら、基礎を見直すといいですね。
3.遅取り気味に練習しよう!
「ダンスの早取りは遅取りを意識するといい!」と言われます。
基本的には、ジャストタイミングでリズムを取る練習ができるリズムトレーニングがオススメですが、遅取りも有効です。
早取りは次に来るであろう音(ビート)をこれまでの曲の流れから推測して、早とちりして動いてしまうので、しっかり音を聴く意識をつけましょう。
たとえば、「ドン」や「バン」など、音を聞いてから素早く動く意識をすると、最初は遅取りのようになりますが、音を聴いて動く思考のクセがつくので早取り改善に効果的ですよ!
4.リズムトレーニングをしよう!
音に合わせてジャストタイミングでしっかりリズムを取れるようになるためには、リズムトレーニング(基礎)は欠かせません。
その場でアップやダウンをしたり、簡単なステップを取り入れたリズムトレーニングでリズム取りの基礎を見直しましょう。
このときダンスDVDやダンス動画など、見本の動きを見ながら鏡を使って練習してくださいね!
遅取りの方も見本に合わせて動く意識を持つと、リズムがつかめるようになります。
リズムトレーニングだけでなく、この機会にダンスのほかの基礎も見直してみましょう!
>忘れてはならない!ダンスで重要な5つの基礎
5.歌ではなく音をしっかり聴こう!
ダンスのリズム取りは音重視かボーカル重視か、どっちかが悪いわけではないのですが、ボーカル重視だと曲のリズムを見失うことがあります。
少なくともダンスをやるなら、ボーカルだけに集中せずリズムの目安となるドラムの音も合わせて聴くようにしましょう。
曲のテンポの目安であるドラムの音を意識するとテンポもズレませんよ!
リズムの取り方や曲についてはこちらでも紹介しています。
>動画でわかる!ダンスのリズム感の鍛え方
ダンスの早取りも遅取りも焦らずゆっくり直そう!
早取りも遅取りも癖になっていると直すのに時間がかかりますが、少し意識するだけでちゃんと改善していきます。
ダンスの早取りを直すために、僕はとにかく「音(ドラム)に集中すること」を意識しました。
「ついつい音よりもボーカルだけを聴きがち」になるのが自分のクセだったので、これだけでもだいぶ改善されましたよ!
あと、ゆったりしたテンポの曲でリズムトレーニングや振り付けを踊ってリズムキープできているか動画を取って常にチェックしていました。
地道な作業ですが確実に改善していくので、焦らずじっくり取り組んでくださいね!
ダンスの早取りと遅取りを直す方法のまとめ
ダンスの早取りも遅取りもわざとでなければ、デメリットとなります。
曲を聞く力を身に付けて、リズムトレーニングなどで改善しましょう♪